“鳴く虫”専門店 〜鳴く虫処 AkiMushi 〜
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餌の基本 児童書なども含め、国内で出版されている鳴く虫の飼育書に書かれている“餌”の項を見ると、ほぼ100%の本で、かつお節・煮干し・ハムスター用のペレットなど、動物性蛋白を含んだ餌が普通に紹介されています。当然、これらの餌は、多くの場合で優れた餌の一つと成りうるものですが、一部条件下での使用はあまりおススメできません。動物性蛋白は、体を成長させるためや、元気な卵を産むのに不可欠なものですが、♂の成虫への多量な摂取は不要といわれています。実際に中国の愛好家の多くも、♂のみの単体飼育の場合には、これらの餌は決して与えません。♂に対して、肉質の餌を与えると、一時的には“鳴き”は良くなるが、その分寿命が縮まるといいます。繁殖目的で雌雄を一緒に入れている場合などでは、あまり気にしすぎず、普通に餌を与えれば良いと思いますが、私がいままで、扱っていた限りでも、“餌”による寿命の変動は顕著ですので、一応、念頭に入れておいていただければと思います。 まず鳴く虫達の基本食です。鳴く虫といいましても、種類があり、その種類に応じて、多少なり食べるものや好みに差があります。ただ、例えば、ハムスターなどネズミ類ならヒマワリの種。小鳥類ならヒエやアワ。ヘビ類ならマウスと言ったように、鳴く虫類にも多くの種が高い嗜好性を示す良い餌があります。それは、米や麦などの穀物で、これらを炊いたもの、または、茹でたものが主食に最適といえます。少なくとも、コオロギ類・マツムシ・スズムシなど草食傾向の強い雑食性種全てが良く食べます。もちろん、当店でも長年使用しており、いまのところ私の知る限りでは最も優れた基本食といえます。 作り方は簡単で、米なら普通に炊いたもの、麦なら、麦飯用の“押し麦”を水から煮込み、炊いたご飯程度にやわらかくなったら、一度、ざるにあけて、良く洗い、滑りをとれば完成です。当店では、これらを半分くらいずつ混ぜたものを主食に使用しています。ただ、これを餌の度に作るのは大変なので、ある程度作り置きして、ラップなどに包んで冷凍保存しておくと良いです。このとき、薄く敷いて“畳鰯”のようにして保存しておくと、毎回、必要な分だけ折って使うことが出来るので、とても便利です。 ↑ 基本食の麦飯。このように平たくしてラップに包んで冷凍します。毎回、必要な分だけ折って使えるので便利。 種別の餌の種類は下記の表を参考にしてください。
※“餌1”の野菜類は、ナス・キュウリ・ニンジンなど。 上の表では、健康を保つ又は、育つために特に必要と思われる餌を表しました。当然これら以外にも、必要な餌はあると思いますし、実際、好んで食べる餌も多数ありますので、リンゴ・雑草など、いろいろと与えてみて、好みの餌を探し、レパートリーに加えてあげてください。また、クツワムシ以外でも、キリギリス・ウマオイなど、ギス体系の鳴く虫はマメ科植物を好む傾向にありますので、枝豆や緑豆など塩を使わずに茹でたものや、それら豆類を発芽させたものも与えると喜んで食べます。 ←餌に利用できる豆類。手前から時計回りに、黒豆・チャナ豆・レンズ豆・緑豆〔ムング〕・トウモロコシ。 ↓の写真のように、ティッシュを敷いた、お惣菜カップに豆を撒き、乾燥しないように注意すれば、2〜3日で多くの豆類は発芽します。ある程度育ったら餌として利用できます。栽培したカップのまま、飼育ケースに入れれば、採食されながらも、成長しますので、場合により、交換・差し替えの必要がありません。カップのままケースに入れる場合は、カップ8分目くらいまで、スズムシマットや赤玉土を入れると、植物も安定して倒れ辛くなり、根を食害される心配もありません。 5日目→ 写真↑の豆は、左がレンズ豆・右が緑豆です。緑豆や黒豆は成長も早く、食いが良いのでおススメです。 餌やりのポイント 餌を与えるときは地面や物に直接触れさせないようにします。多くの書籍でも紹介されていると思いますが、ナスやキュウリなどの野菜類を楊枝にさして、立てて与えているのもそのような意味からです。野菜・人工飼料など、多くの餌は、地面に直接置くと、痛みがとても早く、餌の種類・それを食べる虫の種類によっては、1日で食べなくなってしまいます。また、餌から出る有機物が床材に付くことによって、その床材も、カビが生え、とても痛みます。そうなると、今後の繁殖にも大きく影響してしまうので、基本食や人工飼料は必ず、餌入れなどの小皿に入れて与えます。もしくは、少し厚手の紙を手ごろな大きさに切ったものを餌皿代わりに使っても良いです。野菜類の場合は、楊枝に刺した餌を床材に立てて与えますが、床材を敷かない、又は薄く敷いて飼育している場合には、餌台〔下の写真〕を使うと便利です。 ←コルクを使った餌台 ←このように使えば餌が地面に付きません。 作り方は、簡単で、コルク板を適当なサイズ〔3×4センチ〜。〕に折って、裏面の真ん中あたりから楊枝や竹ヒゴなどを突き刺すだけ。もちろん、土台はコルク板以外でも問題ないですが、ベニヤなどでは、さすがに楊枝で貫通は無理なので、何かしらの道具が必要となります。コルクなら、手で折れるし、道具なしで楊枝も貫通させることができます。またコルクは腐敗に強く、1シーズンに1回くらい、楊枝を取り替えれば半永久的に使用できます。
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